成田市弓道協会(通称・成嶺会)は成田市民及び近在の弓道愛好者で組織し、弓道の底辺拡張を図ると共に、自己研鑽のため日々弓道の修練に励んでおります。

 

 また協会では、市民弓道大会等、各種射会の他、成田山新勝寺の出世開運稲荷例大祭においての奉納弓道大会、宗吾霊堂の宗吾霊御待夜祭における奉納弓道大会では、県内はもとより県外からの参加者を迎えて奉納射会を毎年実施しております。このような年2回の成嶺会主催の奉納弓道大会は、古くから先輩方の努力で連綿と続いており、成田の弓道が誇れる一面です。また各射会で弓を射る姿を見て頂くことで、次世代に続く弓人が誕生してくれれば、成田の弓道の灯が継続できるものと考えております。

 

 現在の会員は、転勤等で一定ではありませんが、高校生から高齢者まで約八十名の仲間です。弓を楽しむ人、道を求めて日々努力とがんばる人、各人それぞれの目標を持ち射位に立っておりますが、共通するところは『弓が好き』という点です。健康面では、道場は半分屋外のため、夏は暑く、冬は底冷えのする中、日々弓を引くことで、風邪を引くことが少なくなるようです。

御待夜祭奉納弓道大会

 御待夜祭は飢饉と佐倉藩の重税に苦しむ農民の苦境を救う為、御一人で、時の徳川4代将軍家綱公に直訴を行い、佐倉藩領389箇村の農民の命を救い、身は幕府の御法度(禁止の法令)を犯した罪により家族と共に刑死(御一代館チラシより)された木内惣五郎(佐倉宗吾)様の御威徳を偲び、宗吾さまの命日(旧暦8月3日)とその前日に行われている宗吾霊堂の祭礼です。(現在は9月第1土曜日と日曜日に実施されています。)

 

 祭礼に際して、成田市弓道協会(成嶺会)が主催して昭和30年から宗吾霊堂裏山にて奉納弓道大会を実施して参りました。

 

屋外での大会にも関わらず、県内、県外からも多数弓友の参加を頂き、また、夏の名残の蝉の声、祭り屋台の囃子を聞きながらの風情ある大会を56回行って参りましたが、残念ながら平成23年からは宗吾霊堂裏山のあじさい公園としての整備と参拝者への危険防止に配慮し、成田市中台運動公園内体育館弓道場に奉納弓道大会の会場を移し、宗吾霊堂の寺務長様にも引続きお越し頂きながら地元の偉人を偲び、後世に威徳を伝承する為、奉納弓道大会を継続しております。

成田山出世開運稲荷例大祭奉納弓道大会

 成田と言えば、別格大本山成田山新勝寺、その光輪閣裏山に祭られているお稲荷さん(佐倉藩主稲葉正通公の寄進)の毎年二の午の日の祭礼に合わせて実施している奉納弓道大会です。

  以前は光輪閣裏山にて執り行われていたとの事ですが、現在は成田高校の弓道場をお借りして成田市弓道協会(成嶺会)にて実施しております。 又、例年寒い時期での射会にも関わらず、県内、県外からも弓友の皆様の参加を頂き盛大に実施しております。

 

 この奉納弓道大会の歴史は宗吾霊堂の大会よりも更に遡りますが、いつ頃から執り行われていたかは、今では知る由も有りません。

 

 

 令和5年度 成嶺弓道会(成嶺会)役員名簿

 

顧 問  中村 欽一

顧 問  木戸 勝敏

会 長  勝田 広義

副会長  浅野 登志夫

監 事  野村 俊昭

監 事  田中 功平

理 事  松下 和子

理 事  根本 百合子

理 事  新井 洋子

理 事  古賀 恵美子 

理 事  柏崎 賢

理 事  土屋 義治

理 事  倉橋 孝秀

理 事  鈴木 康之

理 事  栗原 晴子